漢方薬辞典
ちづそういっぽう
治頭瘡一方
|説明
◯清熱・止痒・活血で滲出皮疹を改善
治頭瘡一方は「湿熱証」に向く処方で、分泌物や痒みを伴う湿疹に適しています。清熱解毒作用の連翹・忍冬藤、袪風止痒作用の防風・荊芥、活血作用の川芎・紅花によって、炎症を抑えながら痒みを止め、血流改善で修復を促すことで炎症性湿疹の治癒を促します。
◯乳幼児の湿疹に
元々は、小児の頭部湿疹の改善を目標に作られた処方で、処方名も「頭瘡(頭部湿疹)を治す」に由来しています。特に乳幼児は顔や頭に湿疹が出やすいので、本処方の活用が期待されます。