◯筋肉の痙攣や痛みを鎮める基本処方

芍薬甘草湯は「血虚」や「気滞」に向く処方で、芍薬と甘草のみを配合した非常にシンプルな処方です。芍薬の補血・柔肝作用で筋肉の栄養補充と肝の疏泄を調整。甘草の補気作用で芍薬のさらなる吸収をサポートしています。これらにより筋肉の緊張を緩和し痛みを取り除きます。

◯肝血不足から筋肉系の栄養失調が発生する

筋の問題は、肝の不調から発生すると考えられます。肝血不足によって、酸素や栄養が十分に筋肉へ運搬されず、栄養失調により脚などの筋肉が痙攣を起こし、痛みが生じることが多くあります。

◯その他補足

甘草が含まれていることから、多量服用による偽アルドステロン症などの副作用には十分注意しましょう。