漢方薬辞典
さんもつおうごんとう
三物黄芩湯
|説明
◯炎症熱を冷ます清熱剤
三物黄芩湯は「陰虚の湿熱」に向く処方で、分娩の際に生じた傷に細菌が感染して起こる産褥熱(さんじょくねつ)や更年期障害、手足の火照りで苦しい場合などに用いられてきました。炎症や熱に対し、滋陰作用の生地黄が不足した血液・水分を補い、清熱作用の黄芩と苦参が血熱を冷まします。3つの構成生薬で炎症熱の改善を強化する構成となっています。
◯抗真菌作用を活かして水虫などにも
また、水虫・頑癬(いんきんたむし)・乾癬などにも効果を発揮します。