漢方薬辞典
びゃっこかにんじんとう
白虎加人参湯
|説明
◯暑気あたりや熱中症のような発熱性炎症に
白虎加人参湯は「熱証」に向く処方で、白虎湯に人参を加えた構成になっています。暑気あたり・熱中症(日射病、熱射病を含む)を始めとした発熱性炎症・脱水症状が起きている状態や、口渇・多飲多尿・発汗が目立つ場合に用いられます。清熱瀉火作用の石膏・知母で身体の熱を冷まし、生津作用の粳米と甘草で、のどの渇きを潤します。人参が加わることで、衰弱気味の気虚タイプにも用いることができ、体力のない小児や高齢者の炎症には本処方が推奨されます。
◯糖尿病にも適応
初期の糖尿病においても、発熱性炎症のような症状(口渇・多飲多尿・発汗など)が見られる場合に用いられます。